でろでろ汽水域

読書感想にかこつけた自分語り

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

読書感想:『インド倶楽部の謎』有栖川有栖

※以下、ミステリー作品の内容に関する言及があります。 久しぶりに購入した講談社ノベルス。著者の作品における「国名シリーズ」の第9弾は、待ちに待った長編小説である。 前世からいまの自分に至るまで、その運命のすべてが記録されているというインドの神…

読書感想:『本と鍵の季節』米澤穂信

昨年末に発売となった米澤穂信の新刊。図書委員に所属する高校2年生の主人公とその友人のコンビが、図書室を発端とする様々なミステリーに挑んでいく作品。設定こそ著者の大ヒット作であり代名詞とも言える〈古典部シリーズ〉を彷彿とさせるが、読み始める…