でろでろ汽水域

読書感想にかこつけた自分語り

2019-01-01から1年間の記事一覧

2019年振り返り

今年も残すところ僅かとなったので、備忘録も兼ねた振り返りをひとつ。 ざっくりと振り返ると、思うように行かないことが多い一年だったと思う。昨年までの数年間は順調だと感じることが多かったので、ここいらで停滞と我慢の年がやってくるのは巡りあわせと…

ミステリー小説の推理メモ:『女王国の城』有栖川有栖

ここしばらく、標題の小説に首っぴきになっている。解決編の手前まで読み、そこまで行ったら最初から読み直す、という珍妙な読み方を繰り返しているのだが(もちろん事件の真相を自力で究明したいからだ)、ふと「道中に推理していたことを書き残しておいて…

読書感想:『インド倶楽部の謎』有栖川有栖

※以下、ミステリー作品の内容に関する言及があります。 久しぶりに購入した講談社ノベルス。著者の作品における「国名シリーズ」の第9弾は、待ちに待った長編小説である。 前世からいまの自分に至るまで、その運命のすべてが記録されているというインドの神…

読書感想:『本と鍵の季節』米澤穂信

昨年末に発売となった米澤穂信の新刊。図書委員に所属する高校2年生の主人公とその友人のコンビが、図書室を発端とする様々なミステリーに挑んでいく作品。設定こそ著者の大ヒット作であり代名詞とも言える〈古典部シリーズ〉を彷彿とさせるが、読み始める…

有栖川有栖の著作感想

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 新年一発目の更新ですが、年末からちくちく書き足してきたやつなので新鮮味がない。 最近、有栖川有栖の作品にハマっており、暇さえあれば著作の消化に没頭している。大学生の頃に森博嗣にハ…