でろでろ汽水域

読書感想にかこつけた自分語り

2018-03-08から1日間の記事一覧

読書感想:『アイネクライネナハトムジーク』伊坂幸太郎

すごく率直に、若干の悪意を込めて言ってしまえば、退屈なときの伊坂幸太郎小説を煮詰めた感じの作品。殺人事件や得体の知れない悪人など伊坂作品のテーゼになるような底知れぬ悪徳は存在せず、代わりに普段そうした悪意に影響されたり翻弄されたりするよう…