でろでろ汽水域

読書感想にかこつけた自分語り

グレンキース15年 フレンズ・オブ・オーク (エイコーン)

エイコーン社から発売されているフレンズ・オブ・オークシリーズのグレンキース15年が今夜のお供です。

このシリーズはまずラベルがオシャレ。日本ではまずカメムシの絵をラベルに採用しようと思わないでしょうし。

これは「クロジュウジカメムシ」だそうで、日本でも西表島など南端の熱帯気候に属する地域では見られるとか。

南国の昆虫独特のハイセンスな色合いをしていますが、実物はさらに赤色がビビッドな感じでグロさ3割増です。

他にもロングモーンはカブトムシだったり、ダルユーインはベニテングタケだったりと食欲を完全無視。素敵です。

さてこのグレンキースはフルーティでフレッシュな飲みやすい酒質と華やかな香りを持つことで知られています。

現在この蒸留所は稼動しておらず、新しいスピリッツは作られていないため商品価値は高騰傾向にあります。

親会社がグレンキース蒸留所の再稼動を匂わせる発言をしたとかいうニュースも見掛けましたが、熟成期間を

考えると楽しめるのはずいぶん先の話になりそうですし、興味がある方はボトラーズブランドからご検討ください。

このグレンキース15年も非常にフルーティで軽快。ウイスキーの常識の斜め上を軽やかに飛行して行きます。

グラスに注ぐとリンゴやマンゴーが熟したようなフレッシュな果実匂が広がります。色合いも透き通った金色で、

見た目とトップノートの印象としてはウイスキーというより白ワインのお友達のような立ち振る舞いを感じます。

飲んでみると匂いのフレッシュさがそのまますっきりとした舌触り。同時にミルキーなしっとりしたコクも感じます。

アルコール度数は46%とやや高めながら、それを感じさせない飲み易さと華やかで煌びやかなフィニッシュは

ウイスキーが苦手な方にも受け入れてもらえそうな気がします。とても鮮やかで彩り豊かな美味しいお酒です。