でろでろ汽水域

読書感想にかこつけた自分語り

6月28日 参議院選挙だゴーゴー

選挙期間中は応援のお願いにきた共産党社民党支持者の連中に「俺の祖父は自衛隊だった。あんたらは四半世紀以上も国防や災害支援のため懸命に働く爺さんたちの悪口を言いつづけてきたくせに、安保法案のときには手のひらを返して『自衛隊が可哀想』だの『戦地で死なせたくない』だの言ってきた。俺はそれが絶対に許せない。戦争というのは外交の一状態にすぎない。望んでも望まなくても来るときは来る。そのときになったら、お前らは肉壁にして真っ先に死んでもらう」と嘘の半生を語って脅すことを楽しみにしているのだが(祖父は農家です)、仕事が忙しく日中は家にいないため5年以上そうした機会が巡ってこない。残念だ。

こういうネット上のオープンな場に政治思想を持ち込まない方がいいというのは承知している。しかし昨日の日記の通り自分の一ヶ月分の発言を見直してみたところ、行儀が良すぎるのではないか、あまりに無味無臭ではないか、という気がしたので今後は少しアクの強い部分も見せていきたい。しかしいきなりフルスロットルなのもどうか。昨日と同じく酒が入っているので仕方ない。ブログタイトルに反して酩酊しながらタイプしている場合が多い。大丈夫か。

大学時代に農学部生なのに「ナチズムの政治思想」で受講者最高点を取った私の政治観はおいおい話していくとして(もう9割方見せたが)、日本国内は参議院選の真っ只中である。選挙カーが走り、演説が繰り広げられている。

今回の選挙からは選挙権が18歳に引き下げられた。投票権が若い年代に引き下げられたことで若者相手にすり寄ってみたり、ゲームやアニメに対する規制の話がぱったり聞こえなくなったりと露骨な反応が見られるのが面白い。良い流れだと思う。若年層が舐められ続けてはいけない。

若い人たちには是非とも選挙には行って欲しいし、各々の支持する政党へ一票を投じて欲しい。支持したい人間がいないなら「こいつだけは絶対嫌だな」と思う候補者以外に入れてくれたらいい。重要なのはどの政党へ投票したかよりも、若い年代の投票率がどれだけ高かったか、だ。

現行の「若肉老食」と揶揄される政治状態は、高齢層の投票率が高く対照的に若年層の投票率が低いことが理由のひとつとされている。結局のところ政治家も商売であるので、顧客の満足度がより高くなる仕事をする傾向が強まることは想像に難くないだろう。それが相対的に人口比率が多く投票率も高い高齢者層に当たる。

もし仮に若年層の投票率が高く今後優良な顧客となり得ると判断されるならば、どんな主義主張を持つ政党や政治家であれ「この票田相手に粗末な扱いはできない」と思うはずだ。今回の選挙はその絶好のチャンスなのである。

だからどんな理念や信条を持っていても構わないから選挙に行ってください、お願いします、というのがどちらかというと若年層に入る側の人間としての、18歳の皆さんに期待する素直な気持ちだ。

まだまだ何か書けそうな気がするが、想像以上に尖った意見をぶちまけそうな気配があるのでこの辺でやめておく。

思った通りの候補や政党を選ぶことはできないが、自分が社会の流れに対してどういう態度を示してきたかはその都度はっきりさせることができる。そこに正解も間違いもないかもしれないが、選択したという事実を残すことは過去を振り返るときに便利なスケアクロウになると思う。それはとても現実的であり、同時にロマンティックでもある。

本当は誰も政治に興味関心がなくったって、上手に回っていた時代の方が良かったのだ。そうでもなくなってきたいまの時代に、若い人たちに言えることがこんなことしかないというのも、何か無力感を感じてしまう。