でろでろ汽水域

読書感想にかこつけた自分語り

仕事始めの話

仕事始めを終えて一息ついている。厳密には明日早朝から仕事始めなのだが、明日の準備があるので前日の夕方から数時間は会社で仕事をする必要があるのだ。これは休日でも例外ではない。なので連休でもない限り1日丸々休みになることはない。盆は3連休程度なので移動の疲れが抜けないし、年に一度の正月こそがまさにオアシスである。

というわけで午前中のうちに実家のある故郷秋田から畜舎のある新潟に戻ってきた。三が日は思ったほど雪が降らなくて道路状態は良かった。飛び石でも高速道路をフルに使えば新潟秋田間は正味4時間の運転で移動できる。私が初めて新潟を訪れた10数年前に比べると確実に1時間以上時間距離は短縮されている。その恩恵に預かっている人は少ないと思うし、そのために国税が使われるのが適切かと言われたら微妙だが、私は嬉しい。日本海東北道全線開通、頑張れ。できたら二車線区間も増やせ。

昨晩は中学校時代の同窓会に出席していた。高校は上の空で過ごしていたが中学校時代は割と公私に頑張っていたので(比較的)クラスメイトも名前と顔を覚えている割合が高かった。前回のように人の顔から校舎を思い出すようなことはなかった。

お世辞にも学力の高い学校とは言えなかったが、みんなそれぞれの人生を一生懸命生きていく中で立派な大人になっていた。当たり前か。私は何様か。

中学時代にお世話になった担任の先生にも挨拶ができて良かった。先生方も変わりなく元気であった。

当時いまの私の年齢とそう変わらない先生方が、多感で生意気で刹那的だったガキンチョだった我々生徒連中の面倒を見ていたと思うと唸らずにはいられない。よく正気を保っていられるものだ。すごい。

当時から立派だったというか何かしらに頭角を表していた人物は、やはり順当にというかさらに立派な社会人になって活躍している印象を抱いた。変なヤツは変なヤツのままだったし。当時の2倍生きてもやはり三つ子の魂百までだ。変わることもある。変わらないこともある。

ともあれ食って飲んで寝ての仮初めの平和は終わりを告げた。折角余裕ができて人間的な思想に耽る楽しみを思い出し始めていたというのに、また短絡的な生活に戻る。

ただまあやはり、家族の暖かさはもちろん良いが、こうして一人で部屋でMacBookに向かっている方が落ち着くのも事実だ。実家は物理的に寒すぎる。なんというか冷気が骨身に刺さる。

実家の家族も、同窓会で出会った友人たちも、お世話になった先生方もみんな一生懸命日々を過ごしている。

だから自分も頑張ろう、などとそこまで簡単にガッツが湧いてくるほど単純にはできていないものの、自分が培ったものもそれなりにあるのだなあという後ろ盾を手に入れた気持ちにはなった。

ちょっと忙しくなれば忘れてしまうのだが、忘れてしまうまでは精々すがらせてもらおう。